有限会社田中工務店

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これぞ大工さんの仕事!格天井工事

これぞ大工さんの仕事と言えるような工事をさせていただきました。

格天井(ごうてんじょう)という呼び方の格式の高い天井様式です。

洋風建築が主流となった今の家づくりではほとんど見かけることがなくなりました。

弊社でもわずかしか施工例がありませんが、この度自宅の玄関の天井を格天井にしたいという相談がお客様から寄せられて実現の運びとなりました。

まずは玄関の外観をご覧ください。

 

玄関の外観

玄関の外観

見事な入母屋づくりの屋根です。

玄関の天井はどんなだったかというと・・・

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工事前の玄関天井

外観にそぐわない化粧ボード貼りで、しかも雨漏れのシミもあったので思い切って格天井にしたいとのことでした。

確かにこの和風の玄関には格天井が似合うはずです。私はご主人のお話を聞いてからすぐに図面と見積を作って提出し、了承をいただき工事の契約となりました。

さてこの格天井というのは既製品の材料をただ取り付けていくのとは訳が違います。今では集成材に単板を貼った既製品も存在するみたいですがせっかく格天井にするのに貼りものではお客様も作る側も納得できません。

という事で弊社在庫の杉赤身の無垢材で二重廻り縁と竿材を加工して天井板は秋田杉のうづくり仕上げの無垢材を用意しました。

まずは加工の様子を・・・

設計図と現場を確認して大工さんは自分でも図面書きました

設計図と現場を確認して大工さんは自分でも図面書きました

加工のための墨付け

加工のための墨付け

のみを使っての加工

のみを使っての加工

細かい細工です

大工さんの使うのみ

大工さんの使うのみ

最近はこういう昔ながらの道具を使う仕事はめっきり減りました。

僕が子供のころは大工さんが毎日のみを砥石で研いでましたからね。

やっぱりこういう道具使うのが大工さんですよねぇ。

竿縁の相欠き加工

竿縁の相欠き加工

竿縁の相欠き加工

竿縁の相欠き加工

これをお互い組み合わせます。

 

竿縁の木組み

竿縁の木組み

竿縁の木組み

竿縁の木組み

加工済みの材料

加工済みの材料

加工済みの材料

加工済みの材料

さて次は現場での施工です。

二重廻り縁の取り付け

二重廻り縁の取り付け

竿縁の取り付け

竿縁の取り付け

竿縁の取り付け。

竿縁の取り付け。

組み合わさった竿縁の取り合い部分もきれいに仕上がってます。

秋田杉無垢材のうづくり仕上げ

寸法をそろえて切断

寸法をそろえて切断

天井板の施工状況

天井板の施工状況

工事完了

工事完了

工事完了

工事完了

近くで見るとこんな感じです

近くで見るとこんな感じです

現代はこういった大工さんの技を発揮できるような仕事自体が少なくなってきて、経験の少ない技術者でも家が作れるようにプレカット材だとか既製品の材料が主流となったのです。

要するに加工は工場で現場では工場加工の材料を組み立てて取り付けるだけにするという事です。確かに効率的でコスト面でもメリットがあるのは確かですが大工さんは本来していた仕事の半分をプレカット工場に持っていかれ、そして使う頭も半分になってしまったのです。

大手ハウスメーカーでは大工さんと呼ばずに取り付け屋さんと呼ぶなんて話も聞きます。

既製品の取り付けしかしたことのない職人さんに今回の現場のような仕事はできません。

これはその職人さんに問題があるわけでなく、そういう経験をすることがなかったのですからしょうがない話だと思います。

弊社はそういう仕事に巡り合う機会がありがたいことに今でもあるということで本当にお客様に感謝しています。

この建築業界だけでなく、どの分野でもというか人間の生活全般に言えることですが技術改革が進み、便利になればなるほど人間の個人としての能力(生物としての生きる力)は衰退していくのではないかと思います。

車もゆくゆくは自動運転というのが本当に現実的になってきましたがこれも人間の運転能力や危険を察知する能力を間違いなく衰退させます。

弊社は人間の知恵と技を使った大工仕事を何とか次世代につないでいきたいと思っていますのでどうぞ応援よろしくお願いいたします。

2016年11月2日-6:31 PM

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