有限会社田中工務店

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キツツキ被害と対策について~山林の家(長岡市栃尾地域)

今年の6月に竣工した通称『山林の家』のお客様より連絡がありました。

依頼内容はキツツキが外壁をつついて穴をあけたので対策工事をしてほしいとのこと。

さっそく現場に向かい被害を確認してみると

とまぁこんな状況だったのです。

穴の大きさは大人の握りこぶしくらいでした。

今までも近くにちょっとした山林がある場所だと外壁の木板や家の軒天がキツツキの被害に会った例はあります。

この『山林の家』の廻りなんてキツツキが生息するには絶好のロケーションなわけです。

しかしいくら絶好のロケーションとは言え、このまま外壁の杉板がキツツキの思うがままに任せておくわけにはいきませんので先ずは状況の分析から始めました。

今回の2ヶ所の被害は傾斜地の山側の外壁面でしかも破風板という部材の下という共通点があります。

これはキツツキが破風板に足でつかまって板をつついていたことが分かります。キツツキ被害でよくある軒天の被害も小屋裏換気のために設置した孔あき軒天ボードの穴につかまってボードをつつくのです。

よってキツツキが足でつかまれるような足掛かりをなくすことが一つの対策かと思います。

しかしこの『山林の家』の場合、破風板部分を板金仕上げにしてつかまりにくいようにしても外壁自体のジョイントには押縁というキツツキがつかまるのにちょうどよい部材が22.5cmピッチで取り付いているんです。

今回の被害箇所である外壁上部には穴を開けなくなるかもしれませんが今度は外壁のどこにでもつかまって穴をあける可能性があります。

さてどうしようかと思案しているとお客様より知り合いの人から聞いたというキツツキ対策案を提案されました。

それはキツツキが近寄らないようにするという対策を考えていた私にとってはまさに目から鱗といってもよい案でした。

キツツキが休む木箱をあえて建物に取り付けるというものです。

木箱の形と寸法が書いてあるコピーをいただいて製作した木箱がこれです。


上の写真を見ると分かるように下は解放されていて内部の穴の下には細かな溝を何段も入れてあります。この溝を足掛かりにキツツキがつかまって休むらしいのです。

あくまで巣箱ではなく「お休み処」というのがみそなんでしょうか?

ということでこの木箱を建物の3面に取り付けてみました。

そうそう上の写真でも確認できますが木箱取付け前に破風板につかまれないようにするのと被害箇所の穴ふさぎを兼ねてガルバリウム鋼板を破風板から外壁にかけて貼り下げました。

これで本当にキツツキ被害から家を守れるかは今後の行方を見守るしかありませんが、自然の中に人間が暮らすのであれば動物を排除するのではなくこんな風に野生動物と共存・共生の道を探るというのが自然な考え方なのだと思います。

この地球は人間だけの為に存在するのではないのですからね。

ちなみにこの木箱の設置作業の前日にすぐ近くで熊が出たみたいです。

さすがに熊のねぐらを用意するのはちょっと無理ですが・・・

2015年11月17日-1:43 PM

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