有限会社田中工務店

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大工がつくる手造り家具

常日頃から家具も含めてトータルに家のデザインと施工をしたいと思っていますが、なかなかそんな話にはなりません。

なぜかというと、うちが造る家具が果たしてお客様からお金をもらえる域に達しているのか?・・・・

ということが頭の片隅にあるから、積極的に営業していないというのが本当のところなんです。

家具職人と家をつくる大工さんというのは一般の方から見れば同じような仕事に見えるかと思いますが全然違うものなんです。

実は僕も家具職人に家は建てれないだろうけど、大工は家具くらいつくれると思ってました。

ところがそれは大間違いらしく、本棚やテーブルみたいなものはまだ良いのですが抽斗(ひきだし)とか扉の取りつく家具は大工さんは嫌がってなかなかつくってくれません。

確かに木のちょっとした狂いで抽斗(ひきだし)が引き出せないとか出てくるんだろうなぁって思います。

しかし『家のことならなんでもまかせてください』と言ってみたいし、あえて家具つくりに挑戦することによって木の特性を深く知ることになり、家造りのためには必ずプラスとなると思いました。

それは設計者である僕もそうですが家をつくる大工さんにとっても同じことです。

ということで、これからは家具もつくれるようにならなければということで今は主に僕の部屋の家具で練習しているところです。

それでは作品を・・・

ローテーブル①


ローテーブル②


ローテーブル③

これはイタヤカエデ(メープル)の無垢板を3枚接いでつくったテーブルです。

板と板の接続部に黒の蝶ネクタイみたいなものが見えますが、これは『契(ちぎり)』といって板同士が離れるのを抑える部材です。

今回はあえてデザイン上目立つように色の違う神代もののクリ材を使いました。

神代ものというのは水中、土中、火山灰中に長い年月埋もれていた木材のことです。とても貴重なものらしく、うちの倉庫にあったものです。

材料は全て長い年月うちの倉庫で保管していたもので十分自然乾燥しているものです。

このローテーブルは僕がデザインして社長(僕の父)が製作してくれました。

塗装はワトコオイルというオイルフィニッシュを2回擦り込みました。

やっぱり無垢材はいいですよ!

触っていると自然というか、生きてるって感じるんですよね。

生き物だから大事に手入れして長く使おうという気持ちも自然と湧いてくるんです。

生きている証拠にエアコンで暖房したら板の継ぎ目が少し(0.5mmくらい)口が開きましたし、脚の部分にちょっとひび割れが入ってきました。

だけど全然気にならないですよ。

人間だって乾燥すれば肌がひび割れますもんね。

ただし、その家具の性能に影響するような狂いが出るようであれば、やはり商品とはならないのですから、僕たち技術屋は技術でその狂いを抑えなければなりません。

こうやってまずは製品をつくって、自分で使ってみてどんな不具合が出てくるか見ることが大事なんだろうと思います。

良さも悪さも使ってみなければわからないですもん。

だから家も住んでみなければ分からないんでしょうね。

住んでみて初めて良いところ、悪いところが見えてくる。

だからうちの造った家に住んでくれている人達の声にきちんと耳を傾けないとダメですよね。

竣工後にたまに遊びに行ってお客さんの話を聞くというのはとても大事なことなんですよね。

ちょっと反省しています。

御無沙汰しているお客さまがいっぱいいます。

今年は昔お世話になったお客さまをいっぱい訪ねよう。。。。






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2012年1月23日-6:05 PM

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