有限会社田中工務店

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小屋裏空間も利用した子供部屋リノベーション(長岡市栃尾地域)

来春小学5年生になる娘さんに子供部屋を造ってほしいとの依頼があったのは今年の6月のことでした。

 

今はほとんど物置状態の和室6帖と廊下と物入の2帖分の空間+小屋裏空間をロフトとして使いたいとの要望でした。

 

既存建物は戦後間もなく長岡から移築した築70年近くは経っている和風住宅です。

 

 

小屋裏に潜ってみると屋根の棟頂部で人が立っても頭がぶつからないくらいの空間は確保できそうでしたのでロフトとしては十分だと判断できました。ただし曲がりくねった丸太梁を重ねて組んでいるのでボードでくるむとなるとかなり施工に苦労しそうです。

 

 

 

2階の階高が低く、梁を出さないようにしているので現状の天井高は約2m。現代の住宅の天井高2.3~2.4mに比べるとかなり低いです。

今回の改修工事では梁を出し、小屋裏空間も利用することによって空間的広がりを持たせるというイメージが現場を見てすぐに浮かんできました。

現場を調査して計画した断面イメージはこんな感じです。

断熱区画をきちんと行うのもポイントとなるのですがそれは上の図のピンクのラインとなります。

上の図に将来子供部屋と表記がありますが実はもう一人現在3歳の娘さんがいるのでまた年頃になれば部屋が必要になるはずなので今の時点で想定をしてみました。

娘さん2人の部屋が将来的にはロフトで繋がるという予定です。

では苦労した工事の様子を。

木造住宅の場合は歩く音が下に響くのはある程度しょうがないのですが、こちらのお宅の場合は商売柄、子供の声があまり階下に響くのは避けたいとのことで遮音シートを貼りました。

古民家風の造りだと丸太梁をあらわしにして磨くのですが、今回の工事では小学生の女の子の部屋のインテリアイメージに丸太が合わないということと木に付く虫の問題もあってボードでくるむことにしました。

この写真ではなかなか分からないかと思いますがロフトの床下地、丸太梁の囲い下地、勾配天井など普通の改修工事に比べるととても難易度の高い工事でした。

それでは完成の様子を。

小屋裏を吹抜けとしたことで空間に広がりができました

梁型が大きすぎてロフトがあまりよく見えないのが残念です。

手摺も梯子も白塗装して部屋に溶け込ませています。

このテーブル部分は当初の計画にはなかったのですがロフトの天井高さを確保しようとするとこの部分の床から丸太梁が出てしまうのでテーブルとして利用して隠すことにしたのです。こういう現場の状況に応じてアイデアを出して作り込んでいくというのはリノベーション工事(改修、リフォーム)ならではですね。


この工事で大変だったのは大工さんだけではありません。電気屋さん、塗装屋さん、そしてクロス屋さんと全ての業者さんがこの難しい工事に自分の持てる技術を尽くしてあたってくれました。

その結果お客さんにも大変喜んでいただきその仕事ぶりを褒めていただきました。

このお褒めの言葉をいただく時が、この仕事をしていて良かったと思う瞬間なのです。

この部屋を使うことになる娘さんも学校から帰ってくると真っ先にこの部屋に入るそうです。

これからベッドなどの家具をそろえるとのことなのでクリスマスには引越しも終わるのでしょう。

すばらしいクリスマスプレゼントですね。



2015年12月16日-2:42 PM

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