有限会社田中工務店

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木の加工を見て大工について思う

今日は久しぶりに加工場をのぞいてみました。

先日契約した和室のリフォームなのですが、お客さんの希望で全て無垢材で仕上げることに。

みなさんは「和室は無垢材に決まっているだろうが!」と思われるかもしれませんが、最近は集成材の表面に木目のきれいな突き板と言われる薄い板を貼った合成材がほとんどです。集成材を使っているので板の反りや収縮などの問題も起こらず、見た目は美しい木に見えます。(実際に全て木といえば木だけど接着剤で接合しているため木と接着剤でできていると言った方が正確かもしれません)

このような理由もありますが何よりもきれいな木目の無垢材は非常に貴重で値段が高いため、お客様が本物の木が好きでそこにお金をかけて良いということでなければ無垢材はなかなか使えません。昔は逆に集成材がなく、無垢材という選択肢しかなかった訳ですから。改めて日本という国は昔に比べて豊かになったのかなぁ?と疑念を抱きます。

今回のお客様からはそんなに木目や色がそろってなくてもいいから無垢でやりたいというお言葉を頂きましたので、社長が張りきって先代の社長の時代から保管してある無垢板を引っ張り出してきて加工を始めました。

加工の様子をどうぞ。

社長は天井の竿縁と呼ばれる部材を加工


おが屑を見ると懐かしいです。最近は加工されたものが建材屋さんから運ばれてくるのがほとんどなので、おが屑は出なくなりました。僕が中学生の時は朝食前の1時間くらい、この加工を手伝っておこずかいをもらっていました。おが屑の片付けも子供時代はよくやったなぁ・・・

長押の超カンナ仕上げ①


上の写真で白手袋をしているのは、手垢が仕上げ材料に付かないようにしている訳です。

長押の超カンナ仕上げ②


上の写真は超カンナ仕上げ機という機械を使ってカンナ掛けをしている様子です。この機械も導入してからかれこれ25年くらい経つのではないかと思います。大工が長い材料に手でカンナ掛けをするなんて時代はとうの昔に終わっています。いくらカンナ掛けのうまい人がこの機械と競っても仕上がりの良さは勝てないと思います。もちろん仕上がりの美しさだけでなくスピードもですけど。

こういった加工については素晴らしい機械を使わない手はないと思います。

しかしこれらの機械で仕上げた部材を組み合わせて何かを作るという段階になると大工の腕がモノを言うんだと思います。たとえばリフォームの現場では既存の部分に合わせて仕事をするわけですが、全てがきちんと真っすぐだったり、水平・垂直であるわけがないのです。そこをきちんと調整して納めるのが腕のいい大工なんです。また無垢材の特徴である反りや収縮に対しても経験を積んだ大工は後で不具合が出ないように何らかの対策を施します。

先ほど出てきた「納める」という言葉は建築業界では一般的な言葉なのですが一般の方は馴染みないと思います。分かりやすく言うと、違う種類の部材同士だったり、床と壁、壁と天井といった違う部位同士を調整して違和感なく繋げるといいう感じでしょうか?この違和感なくというのが大事で、誰が見てもなんかおかしな感じがするというのは「納まっていない」んです。

仕上げの確認は大工の厳しい目で


さて今回の和室のリフォームが始まったら、大工が「納める」様子をご紹介したいと思います。

2011年6月9日-8:50 PM

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