有限会社田中工務店

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椅子の修理に挑戦~豊かさについての考察

ひとつ前の投稿「築133年の家を住み継ぐ」のスピンオフ的なブログです。

実は改修工事の最中にお客様より、「気に入っていた椅子が壊れたのだけど修理できないか?」との相談を受けました。

下の写真は仕上げの布及びクッションのスポンジをはがした後のものです。足を乗せる部分の下地ベニヤが折れていました。

姿勢が良くなるバランスチェアといわれているもので子供の学習椅子としても人気があるみたいです。

本当は壊れたままの姿を見てもらいたかったのですが、いつも大事な写真を撮り忘れちゃうんですよね(^_^;)

相談されたものの「うーん、うちは大工だし下地は修理できても布貼りはどうするかなぁ」と。

そこにうちの奥さんの知り合いで縫い物が得意な人がいることに気づき、布貼りできるか聞いてもらったら快く引き受けてくれて一件落着となりました。

栃尾には器用な人がたくさんいるのでこういう時は人のネットワークを利用してコラボできるんだっていうのも今回大きな発見でした。

下地ベニヤを修理してスポンジと布を新しいものに貼り替えて、最後に木部の塗装も補修しました。

できあがりはこんな感じです。

ものを大事に修理しながら使い続けるって素敵なことだと思います。

私が生きてきた高度経済成長期から現在までの時代を振り返るとものだけでなく家までも修理するくらいなら買い換えようという使い捨ての時代だったと思います。

確かに修理にかかるお金に少し足せば新しい新品が買えるということもあるかと思います。だけどこんなの資源の無駄使いでおかしいよなぁって少しづつみんなが気づき始めたような気がします。

確かでしっかりしたものをその品質や手間に応じた価格で手に入れて修理をしながら長く使い続ける。

うまくすれば自分の次の世代にまで引き継いで使うこともできる。

そういったことに価値を見出す人たちが増えてきたと感じます。

古いものはどんどん捨てて新しいものに交換することが豊かさだと多くの人々が勘違いしてきたような気がします。

本当の豊かさとは何か?

限りある資源を有効に使い価値あるものをつくり出す。

→それを手入れや修理をしながら大事に使い続けることによってそのものへの愛着心がわいてくる。

→大事に使われたものは使ってきた人の想いや時間という歴史により輝きを増し、価値を高める。

→その価値に魅了されて次の人がそれを引き継いで使う。

このループが何回か繰り返して素材自体の寿命が尽きるまでの間、それはただのものではなく一つのストーリーになります。

このストーリーで世の中が満ち溢れることが本当の豊かさだと私は考えます。

2017年11月22日-2:11 PM

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