有限会社田中工務店

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町屋のリフォーム④

現場は順調に進んでいるのですがご無沙汰してしまって、久しぶりのレポートです。

まずは耐震補強の様子を。

新たに設置した筋かい式耐震壁

筋かいと柱の取り合い(上端)

筋かいと柱の取り合い(下端)

このように間仕切り壁を新設とするところで入れられるところは筋かいを入れて耐震補強を行います。

筋かいと柱の接合は昔はただ釘打ちするだけでしたが、現在は写真のような接合金物を用いて所定の仕様と本数のビスで留め付けます。

次は元々あった鉄骨のH鋼梁を集成材で化粧したところを。

まずは工事前の鉄骨梁をご覧ください。

天井の下に白く塗装した鉄骨梁が確認できます。

塗装をし直して鉄骨梁をあらわしというのも頭をよぎりましたが、中途半端にしか出せずデザイン的に面白くないのとホコリ溜まりになるということで結局は集成材で囲むことにしました。

鉄骨のH鋼梁をパイン集成材で造作

こういった既存の構造材についてはそのまま活かしてあらわしにする方法もあるのですが、後々の手入れや全体のデザインなど総合的に考えて判断をするようにしています。

古民家の柱や梁をわざと見せるリフォームも流行っていますが、全ての古い家がそのようなリフォームができるかと言えばそうではありません。元となる家の造りや使っている材料がそのような古民家風リフォームの条件に合っていなければできないのです。ただ古いからというだけでは駄目なのです。

それから古民家風の住まいは、それなりに住む人の手入れや住機能に対する理解や覚悟がなければ勧めることはできません。

設計する立場の人間としては挑戦したいですけどね。

しかし、家というのは何と言っても住む人の家に対する思いや、こういう生活をしたいというビジョンが大事なわけです。

良い家というのは設計者や施工者が造るのではなく、本当は住む人が主となり、設計者と施工者と協力して造り上げていくものだと考えています。

現場の状況について話を戻しましょう。

以前、店舗として使っていた部分には新たに基礎を作って部屋を作っていきます。

立上り基礎の型枠組みの様子

この中に生コンクリートを流して基礎を作ります。

型枠の中を見ると・・・

型枠の中にはこのように鉄筋が・・・

このように鉄筋で既存のコンクリートとの繋がりを持たせて新たな基礎を形成します。

ちなみにコンクリートという材料は圧縮力には強いのですが引っ張り力には弱いという特徴があります。その欠点をカバーするのが鉄筋という材料です。鉄筋は逆に圧縮には弱いですが引っ張り力には強い材料なのです。

そして、このコンクリートと鉄筋の熱膨張率がほぼ同じという偶然があるからこそ、鉄筋コンクリート造という構造形式が成り立っているということを覚えておいてください。もしもこの二つの材料の熱膨張率に大きな違いがあればコンクリートは気温の変化により鉄筋の入っている部分で割れが起こり、とても構造材料としては使い物にならなかったのです。

うんちくはこのくらいにしまして生コンを打設して型枠を外したところをご覧ください。

基礎工事完了状況

コンクリートと鉄筋の相性の良さからできた基礎です。

何気なく使われている材料にもこのような歴史や物語があるんですよ。他の材料についての物語も機会があればご紹介したいと思います。

今日はここまでにしておきます。

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2011年8月29日-7:58 PM

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