有限会社田中工務店

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職人の卵

世間では人手不足が声高に叫ばれていますが、うちの会社も今年は依頼される仕事が多く人手不足を痛感しています。

毎年こんな風に仕事の量がありますよと約束されているのであれば職人さんの数を増やしたいと思いますが、こればかりはその時にならないと分からないのです。

それが分かれば経営者の苦労は半減することでしょう。

人を雇うといいう事はその人ばかりか、その人の家族の人生にも関係することですから経営者としては相当の覚悟が必要となります。

昔、人生の先輩に「人を雇うという事はその人のために借金をする覚悟がなければならない」と言われました。

まさに仕事がなくて会社としての収入がなくても従業員には借金をしてでも給料を払わなければならないという事です。

今は先輩の言ってたことが身に染みるほど理解できます。

さて今日は何だか嬉しくてブログを久しぶりに書いてます。

今日から高校生2名がバイトに来てくれることになりました。

平日は学校があるので第1と第3土曜に来てもらい、夏休みも都合のつく日に働いてもらうつもりです。

今日は外壁として使う杉板の加工運搬と木部塗装の仕事の手伝いです。

この杉板の表面を機械でカンナ掛けします。

削った大鋸屑(おがくず)の掃除です。

掃除は仕事の基本です。

掃除のうまい人は仕事もうまいはず。頭を使って少ない労力でいかにきれいにするかということだと思います。

 

加工した木材の運搬も慣れていないと大変だと思います。

多分人生で初めての経験でしょうから。

木部に保護塗料を塗る仕事です。

これも塗り残しのないように手際よく塗るには楽な姿勢だったり、リズムだったり何らかの哲学があるでしょう。

こういう手仕事は頭を使いながら体で覚えるということが必要なんだと思います。矛盾しているようですが意識しながら体を使うという意味です。

意識して仕事をするのと何も考えないで仕事をするのでは上達の速度は全然違ってくると思います。

そればかりか到達する地点自体が違ってくるでしょう。

今の世の中、親も含めて子供たちも大多数の人が安定した大きな企業に勤めることを希望しています。

大企業でしか経験できないことがあるのは確かですが、大企業にいれば自分の意志と違うことでもしょうがなくやらなければならない事も多々あると思います。

無駄な会議やら無駄な書類つくりやら・・・e.t.c

じつは職人の世界もサラリーマン化が進んでいることは確かです。

私も反省しているのですが経営者や現場を管理している人間は職人さんを自分の思い通りに管理しようとしたがるのです。

お互い話し合って合意の上で仕事を進めていくのは良いのですが、話し合いもせずに上からの一方的な押しつけは職人さんのやる気をなくすことにつながり結局良い仕事にはつながらないのです。

うちの会社は大手の下請け仕事もしていないのでまだまだ古き良き職人世界が残っていると思います。

職人の世界は一言でいえば師弟関係に尽きると思います。

上司から仕事を教えてもらい、もしくは仕事を見て技術を盗み、一人前になったら今度は自分が親方になってその現場の全責任を背負って仕事をして部下に仕事を教える。

この職人世界の師弟関係を維持するには常に人の流れがあって若い人が一人前になるころには次の若い人が入ってくるという循環が必要です。

この循環が上手く行われている社会や会社や組織が長く生き残っていくのは自明の理ですよね。

今日来てくれたバイトの高校生だってよく考えれば職人の卵なのかもしれません。

人の縁は大切にしたいと思っています。

2018年7月7日-4:59 PM

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