有限会社田中工務店

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雪について

今年は本当に雪がたくさん降りました。うちの会社では工事でお世話になったお客様については依頼があれば雪下ろしをさせていただくのですが今シーズンは計算しましたら、なんと!100棟を超えました。うちの従業員でも持病の腰痛などバクダンを抱えていて無理のできない者も2人ほどいるので協力業者の方に応援していただきまして何とか廻りきりましたが、今年は我々も限界が見えた感じがしました。土日は完全に休みましたがちょうど1カ月間ずっと雪下ろしをしてた感じです。雪下ろしをしたことのある人は分かると思いますが屋根の雪下ろしというのは大変な重労働で、しかも危険な作業です。がまん強く、屈強な職人さんでも最後の方は疲労の色が濃く、心なしか痩せて見えました。肩や腰を痛めた人もいて週休2日というよりは3日作業したら1日休むくらいでないと体が持たないと感じました。雪下ろしの作業が原因で本来の仕事ができないとなるとまさに本末転倒です。僕は事務方なので基本的には雪下ろしの作業はしませんが今年はどうしても人が足りないということでお客様の家の雪下ろしでは2件だけ屋根から落とした雪の片付けを手伝いました。また、さすがに自分の家の雪下ろしは手伝わないわけにはいかないので屋根の上に上がりましたが、慣れない作業ということと、高所作業による恐怖感からスノーダンプを必要以上に強く握っていたらしく、しばらく箸も、鉛筆も持てない状態になってしまいました。情けない話ですがホントなんです。自分でやってみて雪下ろしの大変さをまさに身にしみて感じました。この久しぶりの大雪を経験して感じたことは、今後に対する大きな不安です。今年はまだ屋根に上って雪下ろしした人も、だんだん年を取り、来年は下ろせなくなるかもしれません。老人がどんどん増え、若い人がどんどん減っていくという典型的な高齢化社会である雪深い地方ではこの先、今年のような大雪になったら雪下ろしをする人間が絶対的に不足すると思われます。地方に残っている若い人でも屋根に上がって雪下ろしをしたことがないという人も多くなってます。建設会社に頼めばいいと言われるかもしれませんが建設会社も不況のため人員削減してますし、作業員の高齢化も目立ってきています。じゃぁ都会にいる若い人に逆出稼ぎに来てもらえばいいかというと、これも経験したことのない人がすぐにコツを覚えてできる作業とは思えませんし、何より危険です。しかし危険だ、未経験者には無理だなんてばかり言ってても結局は未経験者に訓練してもらって労働力として確保する以外にないと思います。そうなると地方の一建設会社が考えることというより政治家の方や行政の方で考えていってもらわなければならない問題だと思います。これは早急に対策を練らないと手遅れになる気がします。既存の建物は基本的には雪下ろしか融雪するしかないと思いますが、これから造る住宅に関しては雪下ろしをしないでいいようなものを考えていかなければならないと思います。今現在あるものとしては自然落雪式、融雪式というのが木造住宅ではよく見られる方法だと思いますがそれぞれ大きな問題を抱えています。まず自然落雪式は敷地に余裕がないといけないということ。大雪になった時は落下した雪の処理をしないとだめだが締め固められた雪のため、重機を使用しなければならないこと。雪が屋根を滑り落ちるときの音の問題(住んでいる人ばかりの問題ではなく近隣への影響もあります)。次に融雪式は熱源が何であるにせよイニシャルコスト(建設時の費用)+ランニングコスト(運転時の費用)の問題があります。イニシャルコストについてはもちろん皆さん覚悟して設置するのですがランニングコストが灯油価格の高騰のおかげで当初の目論見から大きく外れてしまい、結局融雪の設備があるにもかかわらず電源を入れないで雪下ろしをされている家がけっこうあります。そうなってくると他には何があるか?今の段階ではただ単純な思いつきで確たる考えではないのですがやはり鉄骨造や鉄筋コンクリート造のような耐雪式なのかなと思います。降った雪は屋根の上でほっといておいて自然に解けるのを待つというのが理想だと思います。設計積雪量をH=3.5Mくらいにすれば今年くらいの大雪でも地域によっては下ろさなくてすみます。しかし僕は木造の住宅を建てる工務店の人間なわけなので鉄骨造や鉄筋コンクリート造ではなく目指すは木造の耐雪式です。すでに木造の耐雪式は現存するらしいのですがこれからいろいろと調べていき、その可能性を見極めたいと思います。問題点としては雪庇(せっぴ)対策をどうするかということとその対策による外観デザインの自由がなくなること。イニシャルコストがどの程度上がるかということが上げられると思います。建物が存続する間の雪下ろしにかかる費用というのは天候の具合によるのであくまでも予測の話にしかなりませんが、雪下ろしの作業員単価となると、これは重要と供給の関係で今より確実にUPすると思います。先を見据えたときにどの程度のコストUPなら受け入れられるかなのだと思います。これもコストの問題に関係しますが耐雪住宅を作る人には自治体による何らかの補助金制度が必要かと思われます。(これは政治家と行政の方の仕事!)

雪がいっぱい降るとみんながこんなこと考えるんですよね。来年降らないとまた忘れる・・・みたいな。だけど冷静に将来を見据えると、今から真剣に考えないと手遅れになる気がします。皆さんいいアイデアないですかねぇ?

2011年2月28日-9:14 PM

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